
背もたれの手あかを落としたいのに、拭くほど艶が変わる。脚裏を掃除しても粘りが残る。椅子は木部、張地、脚の保護材で方法を分ける必要があります。ダイニングチェアを中心に、汚れを落としながら仕上げを傷めない3つのコツを紹介します。
木部の拭き掃除は、柔らかい布で乾拭きから始めます。水拭きで落ちない手あかには、使用が認められた中性洗剤を指定どおりに薄め、固く絞った布で汚れを取ります。その後、きれいな布で洗剤分を拭き取り、乾拭きして自然乾燥させます。
カリモクの木部のお手入れ案内は、マイクロファイバータオルや化学ぞうきんを使用しないよう指定しています。「汚れ取りに強い布なら何にでも使える」とは限りません。お使いの椅子の塗装・オイル仕上げなどを確認し、指定された布を使う方が、艶の変化や表面の傷を避けやすくなります。

軽い椅子を床へ傷が付かないよう安定させ、脚裏の髪やほこりを柔らかいブラシなどで回収します。保護フェルト全体を濡らして洗うと、接着部分まで水が入り得るため、まず乾いた状態で取れるくずを除きます。
フェルトがずれ、粘着面がはみ出した場合は、ゴミを取るだけでは粘りの原因が残ります。無印良品は、新しいフェルトを貼る前に、貼る面のほこりなどを拭き取るよう案内しています。保護材を貼る製品では、この下地処理を済ませ、拭いた場所が乾いてから製品の手順で貼り直します。木部に溶剤を使って粘着剤を落とす方法は、メーカーが認める場合に限ります。

布張りは、掃除機でほこりを除いてから、使用可能な薄めた中性洗剤を含ませた布で軽くたたくように処理します。洗剤分を取った後は自然乾燥。木の背もたれと同じ力でこすらないでください。
サンゲツはビニル(PVC)レザーでは乾拭き、水拭き、薄めた中性洗剤の順に試す方法を案内しています。ポリウレタン(PU)レザーも拭き取りは可能ですが、水分による劣化に注意が必要で、最後に乾いた布で水気を十分に取ります。アルコールで拭けばよいと一括りにせず、張地の指定を優先してください。
清掃中に木部の割れや接合部の緩みが見つかったら、洗剤を足して解決しようとせず点検へ。べたつきと一緒に表面が剥がれてくる場合も、汚れではなく素材の劣化が考えられます。
ご家庭で落とし切れない住まいの汚れは、緑風舎のハウスクリーニングへご相談ください。


