
巾木の上に残る灰色の筋は、ほこりを濡れた布で押し固めてしまったものかもしれません。細い上端と平らな正面を同じ拭き方で掃除すると、角に汚れが残りやすくなります。乾いたほこり、角のくず、付着した汚れを分けて取る3つの手順です。
上端のほこりは、柔らかい小さなブラシで短い区間ずつ浮かせ、近くに置いた掃除機の吸い口で回収します。部屋へ大きく払い落とさず、ブラシが動かした範囲をすぐ吸うと、床の拭き直しを減らせます。掃除機の硬い先端を巾木へこすり付けないでください。
布だけで取る場合は、乾いた柔らかい布を上端に沿わせ、汚れを拾ったら面を替えます。固着したほこりがあっても、この段階では水や洗剤を加えず、動くくずを回収します。

部屋の隅は、布の折り目や柔らかいブラシの先を使い、角から手前へくずを出します。壁紙との境目へ道具を差し込む必要はありません。接着部やシーリングを削ると、汚れより目立つ傷や剥がれにつながります。
部材が浮いている箇所、表面シートが剥がれた箇所は、拭き掃除を中断します。水分が入ると戻せない傷みを生じることがあるため、残った汚れを洗剤で溶かそうとせず、先に補修の必要を確認してください。

水拭き可能な巾木は、固く絞った布で正面の汚れだけを拭き、乾拭きします。中性洗剤が使える製品で水拭きでは落ちない場合は、指定濃度で布に含ませ、洗剤分を除いてから水気を取ります。直接スプレーすると境目へ液が入りやすいため、布側で量を調整します。
木質の表面や化粧シートへ、黒い筋を取る目的でメラミンスポンジを一律に使うのは避けます。汚れが取れず光沢だけ変わる場合は、擦り傷や表面の傷みの可能性もあります。磨き続けず止めてください。
最後に床へ落ちたくずを回収します。巾木を床掃除の直前に組み込むと、独立して床の掃除をやり直す必要がありません。木質部材の洗剤・水分の扱いは、手元の建材の指定を優先してください。
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