雨の日や花粉の季節、洗濯物を室内に干していると「部屋全体がなんとなく臭う」「生乾きの嫌な匂いがなかなか取れない」と感じることはありませんか。洗剤や柔軟剤を変えても改善しない場合、その原因は洗濯物だけではなく、部屋の空気を循環させているエアコンに潜んでいる可能性があります。今回は、室内干しの匂いとエアコン内部の汚れの関係、そして今日からできる対策について分かりやすくご紹介します。
室内干しの生乾き臭の正体は、主に洗濯物に残った雑菌の繁殖です。洗濯後の衣類には、完全には落とし切れていない皮脂汚れや汗、たんぱく汚れなどがわずかに残っています。そこに湿気が加わることで雑菌が増え、「ツン」とした嫌な匂いを発生させます。
さらに、部屋の中に湿った洗濯物をたくさん干すと、室内の湿度が一気に上昇します。湿度が高い状態が長く続くと、カーテンや壁紙、家具だけでなく、エアコン内部にも湿気がこもりやすくなるため、カビや雑菌が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
「洗濯物の匂い=洗濯そのものの問題」と思われがちですが、実は部屋の湿度管理や空気の流れ方も、匂いに大きく影響しています。
エアコンは、室内の空気を吸い込み、冷やしたり温めたりして吹き出す装置です。そのため、フィルターや熱交換器(アルミフィン)、送風ファンには、ホコリ・花粉・皮脂汚れ・タバコの煙などが少しずつ蓄積していきます。ここに湿気が加わると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
内部が汚れたままのエアコンを運転すると、吹き出し口からカビや雑菌を含んだ空気が部屋中に拡散されてしまいます。その風が室内干しの洗濯物に当たることで、せっかく洗った衣類に再び匂いの元が付着し、「乾いているのになんだか臭う」という状態になりやすくなります。
特に、冷房や除湿運転をよく使うご家庭では、エアコン内部に結露が発生しやすく、カビが増えやすい環境になりがちです。見た目はきれいに見えても、カバーを外すと内部が真っ黒になっているケースも少なくありません。
室内干しとエアコンの使い方によっては、知らないうちに匂いやカビを助長してしまっていることがあります。例えば次のようなケースです。
・洗濯物をエアコンの真下に干している
エアコンの風が直接当たるため乾きは早くなりますが、湿気を含んだ空気がエアコン内部に逆流し、ドレンパンや送風ファンまわりに水分が残りやすくなります。その結果、カビの発生が早まり、匂いの元が増えてしまうことがあります。
・部屋を閉め切ったまま長時間室内干しをしている
窓を開けずに部屋を閉め切ったままにしていると、湿度が高い状態が続きます。そうすると、洗濯物だけでなく、エアコン内部・壁・天井にも湿気がこもり、カビのリスクが高まります。
・古いエアコンを一度も分解洗浄したことがない
購入から5年以上経過しているエアコンで、内部洗浄を一度も行っていない場合、内部のカビ・ホコリが室内干しの匂いに影響している可能性はかなり高くなります。
高槻市・茨木市を中心に北摂地域でのご相談でも、「洗濯物の匂いが気になっていたが、エアコンをクリーニングしたら部屋全体の空気がスッキリした」とおっしゃるお客様は少なくありません。
室内干しの匂いを抑えるには、洗濯の仕方だけでなく、エアコンや部屋の環境にも少し気を配ることが大切です。
① フィルター掃除をこまめに行う
フィルターにホコリが溜まると、空気の通り道が悪くなり、内部に湿気がこもりやすくなります。2週間〜1か月に1回を目安に、掃除機や水洗いでホコリを取り除きましょう。
② エアコン使用後に「送風運転」で内部を乾かす
冷房や除湿を使った後は、30分〜1時間ほど送風運転をすることで、エアコン内部を乾燥させることができます。内部がしっかり乾くことで、カビの発生を抑える効果が期待できます。
③ 洗濯物の干し方を工夫する
エアコンの風が直接当たりすぎない位置に洗濯物を干し、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると、乾きやすさとカビ対策の両方に効果的です。部屋の上部に湿気がたまりやすいので、風の流れを意識して配置してみてください。
④ 部屋の換気も忘れずに
外気の状況が許す範囲で窓を開けたり、換気扇を回したりして、湿った空気を外に逃がすことも大切です。こもった空気を入れ替えることで、匂いの軽減にもつながります。
フィルター掃除や送風運転だけでは、どうしても届かない場所があります。アルミフィンや送風ファン、ドレンパンといった内部のパーツは、ご家庭では分解できない構造になっていることが多く、見えない部分にカビや黒い汚れがびっしり付着していることも少なくありません。
プロのエアコンクリーニングでは、エアコン本体をしっかり養生し、専用の洗浄機と洗剤を使って内部まで高圧洗浄します。これにより、カビ・ホコリ・雑菌の元を根本から洗い流し、吹き出す空気そのものが大きく変わります。
室内干しの匂いがなかなか取れない場合、「洗濯の仕方」だけでなく、「部屋の空気とエアコンの状態」を一度見直してみることをおすすめします。エアコン内部がきれいになることで、部屋全体の空気が軽くなり、洗濯物の乾き上がりの匂いも変化してくるはずです。
「洗濯物の匂いが取れない」「部屋にこもったような臭いが続く」と感じたときは、洗剤選びを変える前に、一度エアコン内部の汚れやカビを疑ってみてください。空気の通り道がきれいになることで、毎日の室内干しもぐっと快適になります。
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