冬になり久しぶりに暖房を入れたとき、エアコンから「焦げたようなニオイ」がしてドキッとした経験はありませんか。特にシーズン最初の運転時に多く、「故障かな？」「火事にならない？」と不安になるご相談をよくいただきます。

この焦げ臭さの多くは、エアコン内部や熱交換器（アルミフィン）にたまったホコリが温められたときに発生する「ホコリが焼けるニオイ」です。夏場の冷房・除湿運転で付着したホコリや汚れがそのまま残っていると、暖房運転時に一気に加熱され、一時的に焦げ臭いようなニオイが出ることがあります。

数分〜十数分程度でおさまり、その後は異常なニオイや症状が出ない場合は、このホコリ焼けが原因であることが多いですが、ニオイが長く続く場合や、明らかに「電気が焼けるようなニオイ」「プラスチックが溶けるニオイ」がする場合は注意が必要です。

エアコン内部には、空気中のホコリ・花粉・ペットの毛・キッチンからの油煙など、さまざまな汚れが少しずつ蓄積していきます。冷房シーズン中は結露による湿気も加わるため、アルミフィンや送風ファンには、汚れと湿気が混ざったベタついた膜ができやすい状態です。

この汚れが付着したまま冬の暖房運転を始めると、温風によって内部が一気に温められ、ホコリや油分が焼けたようなニオイが出ることがあります。特にキッチン近くのエアコンや、喫煙される環境のエアコンは、焦げ臭さが強く出やすい傾向があります。

また、カビが繁殖しているエアコンの場合、「焦げ臭さ」と「カビ臭さ」が混ざったような独特のニオイになることもあります。フィルター掃除だけでは内部のホコリやカビまでは落としきれないため、ニオイがなかなか取れない場合は、内部の洗浄が必要なサインと考えて良いでしょう。

高槻市・茨木市を中心に北摂地域でも、冬の暖房シーズン前後に「焦げたようなニオイがする」とのお問い合わせが増えていますが、多くは内部の汚れとホコリが原因となっているケースです。

焦げ臭いニオイの中には、内部のホコリ焼けではなく、電気系統の異常や部品の劣化が原因になっているケースもあります。次のような症状がある場合は、ただちに使用を中止し、コンセントを抜いてからメーカーや専門業者に相談することをおすすめします。

• ニオイが時間が経っても弱まらず、常に焦げ臭い・電気が焼けるようなニオイが続く
• 本体やコンセント周辺が異常に熱くなっている
• パチパチという異音・火花のような音がする
• 本体から煙が出る・変色している部分がある
• ブレーカーが頻繁に落ちる、電源が勝手に切れる

このような症状は、配線の不良・内部部品の焼損・コンセントやタップの劣化など、火災につながる可能性もあるため、自己判断で使い続けるのは危険です。スプレー洗浄や分解などを行う前に、まずは電源を切り、異常の有無を必ず確認してください。

焦げ臭いニオイが気になったとき、まずご家庭で確認していただきたいポイントをまとめました。安全に配慮しながら、次のような点をチェックしてみてください。

• フィルターの汚れ具合を確認：目詰まりしている場合は、掃除機でホコリを吸い取り、ぬるま湯で洗ってしっかり乾かしてから戻します。
• 吸い込み口・吹き出し口のホコリ：柔らかい布やハンディモップで、届く範囲のホコリをそっと拭き取ります。
• コンセント・電源タップの状態：差込口が焦げていないか、コードが折れ曲がっていないか、異常な熱を持っていないかを確認します。
• 暖房シーズンの“ならし運転”：シーズン最初の暖房運転は、窓を少し開けて換気しながら10〜20分ほど試運転し、ニオイの変化を様子見するのも一つの方法です。

それでも焦げ臭さが続く場合や、エアコン内部に黒い汚れが多く見える場合は、ご家庭での掃除だけでは追いつかない段階かもしれません。その際は無理をせず、プロの点検・クリーニングを検討していただくのが安心です。

焦げ臭いニオイを減らす一番の近道は、「暖房を使い始める前に汚れをリセットしておくこと」です。冷房シーズンが終わったタイミングや、冬本番に入る前に、フィルターと吸い込み口まわりのホコリを丁寧に掃除しておくと、ホコリ焼けのニオイはかなり軽減できます。

合わせて、部屋全体のホコリ掃除や換気も行うと、エアコンが吸い込む汚れ自体を減らすことができ、結果として内部の汚れがたまりにくくなります。ペットを飼っているご家庭や、キッチンと一体になったリビングでは、どうしても汚れが付きやすいため、こまめなメンテナンスが特に重要です。

また、長年内部洗浄をしていないエアコンは、ホコリやカビが層になってこびりついていることも多く、「フィルターだけ掃除してもニオイが変わらない」というケースが増えてきます。その場合は、一度しっかり内部の汚れを落とし、そこから日々の簡単なお手入れで良い状態をキープしていくのが理想的です。

エアコンからの焦げ臭いニオイが「ホコリ焼け」や内部の汚れによるものであれば、プロによるエアコンクリーニングで改善が期待できます。カバーを外し、アルミフィンや送風ファンまで専用の洗浄機と洗剤でしっかり洗い流すことで、長年蓄積したホコリやカビ、油汚れをまとめて除去できます。

内部を洗浄すると、ニオイ対策だけでなく、暖房・冷房の効きが良くなった、風量が戻った、運転音が静かになった、といったお声をいただくことも多くあります。結果的にエアコンの負担が減り、電気代の節約につながる可能性もあります。

もちろん、電気系統の故障や部品の不良が疑われる場合は、まずメーカーや電気工事の専門家に相談していただく必要がありますが、「ニオイと汚れが気になる」「内部のカビが心配」という段階であれば、クリーニングが有効な対策になることが多いです。

緑風舎では、高槻市・茨木市を中心に北摂地域でエアコンクリーニングを承っております。冬の暖房を安心して使いたい方、焦げ臭いニオイやカビ臭さが気になってきた方は、どうぞお気軽にご相談ください。

✉️ お見積もり・お問い合わせはこちら

📩 お問い合わせフォームへ